住宅用語

- 家づくりにおける「スパン」とは？家づくりを検討し始めると、間取りや広さなど、様々な専門用語に触れる機会が増えます。その中でも、「スパン」という言葉は、あまり聞き慣れない方もいるかもしれません。「スパン」は、建物の柱と柱の中心を結んだ距離のことを指し、「径間(けいかん)」「支間(しかん)」「わたり」などと呼ばれることもあります。家の間取りや広さを考える上で、このスパンは部屋の広さや開放感に直結する非常に重要な要素となります。例えば、リビングのように広々とした空間を希望する場合、スパンを広く取ることで、開放的な空間を実現できます。反対に、寝室や書斎など、落ち着いたプライベート空間を求める場合は、スパンを狭くすることで、心地よい広さを実現できます。一般的に、住宅におけるスパンは3.6m〜4m程度が標準とされています。しかし、住宅の構造や設計によって、スパンは大きく変化します。木造軸組工法や鉄骨造など、建物の構造によって、対応できるスパンも異なるため、住宅会社と綿密に相談しながら、理想的なスパンを見極めることが重要です。また、スパンは間取りの自由度にも影響を与えます。スパンが広いほど、間仕切り壁の配置の自由度が高まり、より自由な間取り設計が可能になります。家づくりにおいて、快適な生活空間を実現するためには、スパンに対する理解を深め、自身のライフスタイルや希望する空間イメージに合ったスパンを選ぶことが大切です。